注目キーワード

最新技術

生産現場のICT活用で、日本の食・農を新たな展開へ

大きな変革期を迎えている日本の食・農に対して、富士通は、2012年からICT活用によって生産現場から経営までをサポートするサービス「食・農クラウドAkisai(秋彩)」を提供している。ここでは、その多岐にわたるサービスの概要について紹介しよう。

幅広い企業に対応する食・農クラウドサービス

富士通は、2008年から国内の農場と提携、ICT活用による新たな日本の「食・農」について実証を重ね、2012年に独自のサービス「食・農クラウドAkisai(秋彩)」の提供を開始した。同サービスは、生産現場のICT活用を起点として、生産だけでなく経営・販売まで「企業的農業経営」をサポート。

大規模化や生産の工業化、6次産業化など「事業規模の拡大を目指す農業生産法人・生産者」から、新規参入や多数の契約生産者との連携強化を目指す「食品加工・卸・小売・外食などの食関連企業」まで、「食・農」に関連する幅広い企業に対応できるのが大きな特徴となっている。

042_C

サービス体系は、「経営」「生産」「販売」と、3つのカテゴリーに分かれるが、特に「生産」サポートに関しては、月額40,000円からWEBで簡単に見積り・購入できる農業生産法人向けの「農業生産管理SaaS生産マネジメント」を筆頭に、日々の作業記録や農薬散布回数、病害虫発生時期など最低限の項目に限定したそのライト版(月額1,500円〜)、あるいは施設園芸や畜産業(牛)、植物工場向けなど、業種や規模にあわせて全9種(今年度内には10種予定)ものラインナップから選択が可能。

042_B

また、「経営」サポートは、中堅、大規模など、規模に応じたサービス、「販売」サポートは、昨今急増している6次産業法人向けに、農産加工販売専用のサービスをラインナップ。
さらに、生産の課題解決を支援するコンサル型サービス「イノベーション支援サービス」も提供。刻々と変化する市場に対応すべく、従来とは異なる、より大きな視野で「食・農」に取り組む企業にとって、これほど心強いサービスはないだろう。


※「EARTH JOURNAL」Vol.2 より転載

関連記事

農業機械&ソリューションLIST

アクセスランキング

  1. 軽トラカスタムの新潮流!親しみやすさが人気の『レトロカスタム』
  2. 【植物工場ビジネスの最新動向と課題】現状は赤字が約半数。エネルギー削減の取り組み進む...
  3. 魚のフンが肥料に!? 循環型農法「アクアポニックス」をパッケージ化した次世代農場...
  4. ハイスペックで格好良い!「次世代軽トラ」の実力
  5. スマート農機の自動操舵がより正確に! ソフトバンクのRTK測位サービスに迫る...
  6. 太陽光発電を活用し、天候や昼夜を問わず種まきと除草を自動化できる自走式ロボットとは?...
  7. 高温・乾燥ストレスの予防に!「海藻」の恵みを植物へ届けるバイオスティミュラントとは?...
  8. 成功する農業後継「子供の頃から農業が嫌だった」
  9. 植物の免疫力と鉄吸収力を高める! “ビール酵母”がベースのバイオスティミュラントの実力とは...
  10. 「一人でも多くの人に農業で成功してほしい」 愛媛県4Hクラブ会長が失敗から得た財産とは...

フリーマガジン

「AGRI JOURNAL」

vol.32|¥0
2024/07/19発行

お詫びと訂正