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業界初の自動運転機能つきコンバインがスゴイ!作業が効率化する4つのポイント

農機にも、自動運転の時代がやって来ている。今回クボタが発表したのは、オペレータが搭乗した状態で、自動運転による稲・麦の収穫作業を可能にした「アグリロボコンバイン」。高精度、高効率、低労力!まさに次世代の農機をご紹介しよう。

自動運転で収穫できる!
業界初のコンバイン登場

株式会社クボタは、「ファームパイロット」シリーズと称したGPS搭載農機第4弾として、オペレータが搭乗した状態での自動運転による稲・麦の収穫作業を可能にした「アグリロボコンバイン」を、業界に先駆けて今年12月から本格販売することを発表した。

日本農業は、農家の高齢化に伴う農家戸数の減少によって、営農規模の拡大が進んでいる。そのような状況の中、担い手農家は作業効率の向上や省力化など様々な課題を解決するため、精密農業への取り組みが必要とされている。

クボタはこれまで、担い手農家が抱える課題解決に向けて、ファームパイロットシリーズと称したGPS搭載農機3機種(直進時のみ自動操舵走行が可能な「直進キープ機能付き田植機」、直進・曲線経路での自動操舵走行が可能な「畑作用大型トラクタ」、有人監視下での無人による自動運転作業が可能な「アグリロボトラクタ(モニター販売中)」)を市場投入してきた。

今回は、収穫作業に使用するコンバインに自動運転アシスト機能を加えた。業界初のこの商品では、自動運転による収穫作業の高効率化や高精度化、軽労化が目的とされ、日本農業の活性化への貢献が期待される。

こんな農機が欲しかった!
嬉しい4つの特長

RTK-GPS測位により、⾼精度な作業が可能

⾃社開発のGPSユニット(移動局)をキャビンルーフに搭載し、地上に設置した別売りのGPSユニット(基地局)から補正情報を受信して、誤差数センチの⾼精度な刈取り作業が可能。

刈取り作業をアシストし、軽労化と⾼精度化を実現

⼿動で6m以上周囲刈りを⾏った後、未刈り部分の幅や形状にあわせて刈取部の昇降や⽅向修正、刈取 り・脱穀クラッチの⼊/切、次⾏程への旋回を⾃動で⾏うことで、⻑時間作業における疲労軽減を図る とともに、経験や勘に頼らない最適な収穫作業が可能になる。 また⾃動運転アシストによる刈取り中でも、⾞速の増減や刈取部の昇降などはオペレータによる⼿動操作が優先され、倒伏など作物の状態に合わせて任意に調整できる。

収穫物排出時のルートを⾃動計算し、作業の⾼効率化を実現

グレンタンク(収穫物の貯留部)下の収量センサでタンクが満タンになることを予測し、最適なタイ ミングで事前に登録しておいた排出ポイント(運搬⽤トラック)付近まで⾃動で移動してくれる。収穫物の排出操作は⼿動で⾏い、排出後に運転アシスト開始スイッチを押すと、刈取り再開ポイントまで⾃ ⾛して⾃動運転アシストによる刈取りを再開。タンクの貯留量とコンバインの位置情報を元に作業ルートを⾃動計算するから、無駄のない刈取り作を実現する。

作業時の安⼼と安全を確保

キャビン内にバックモニタ、ボイスアラームを搭載し、オペレータは常時後⽅の確認が出来る。また旋回や後進をする際は、機体の動きを事前に⾳声で知らせてくれる。シートベルトとグリップ(左⼿)を装備し、機体が揺れてもオペレータは姿勢を保持することができる。また、⾃動運転アシスト中にシートベルトを外したり、ドアを開けたりすると⾃動運転を停⽌し、無⼈運転になることを防⽌。万⼀、オペレータが危険を察知した場合は、主変速レバーや緊急停⽌スイッチを操作することで、機体が停⽌するので安⼼して作業できる。

DATA

製品名:クボタ普通形コンバイン ファームパイロット(Farm Pilot) シリーズ
アグリロボコンバイン WRH1200A

発売日:2018年12月1日

形式と価格:WRH1200A-2.1 15,700,000円
WRH1200A-2.6W 16,200,000円
WRH1200A-3.2W 16,800,000円
GPSユニット(基地局) 1,200,000円

※2.1:刈幅2.1m、2.6:刈幅2.6m、3.2:刈幅3.2m、W:ワイドクローラ仕様(クローラ幅550mm)
※既にアグリロボトラクタ(SL60A)のGPSユニット(基地局)を所有している方は、追加の基地局は不要(SL60Aと兼用可)

適応作物:稲(コメ)、麦


問い合わせ株式会社クボタ

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