注目キーワード

最新技術

効率的な生産管理を! 農業クラウドまとめ

さまざまな種類のサービスが登場している農業クラウド。今回は、効率的に計測して管理するための生産管理サービスを4つ紹介しよう。

農業機械で計測する

aj_clo20161115_02

「スマートアシスト」はヤンマーの農業機械の位置情報や稼働状況を見える化するサービスだ。その「アドバンスコース」には作業履歴が自動で記録される機能があり、たとえば圃場ごとの収穫量もマップやグラフで見える化できるという。別途手入力で情報を補うことも可能だ。作業面積が大きくなっても自動記録があれば管理が楽になるだろう。


金額:トラクター 10年間無料
田植え機・コンバイン 7年間無料
無料期間後は年間20,000円(税別)通信費含む
2017年1月~

スマートアシスト 公式HP


 

空で計測する

aj_clo20161115_04

「DJ アグリサービスプラットフォーム」はドローンの画像センシングで生育状況を見える化するサービスだ。収穫適期と収量などの判断と予測に役立てることができる。この情報は生産者だけでなく、農協や商社などにとっても有用だ。トレーニングされたオペレータが圃場でセンシングを行い、ドローンを購入することなく必要な時にだけサービスを利用できる。


金額:圃場面積・回数・機材のみ貸し出し(自主航行)もしくは「DJキャランバン隊派遣」の選択にあわせ、個別で見積もり

DJ アグリサービスプラットフォーム 公式HP


 

圃場で計測する

aj_clo20161115_01

「PaddyWatch」は田んぼの見回りを代行してくれる、水田管理サービスだ。水田にセンサーを設置すると、水位・水温・温度・湿度などのデータをスマホで受け取ることができる。高温障害を知らせたり、温度積算で収穫時期予測も可能だという。水田圃場の大区画化を目指す農家は、見回りの省力化が期待できそうだ。


金額:月額8,280円(税別)

PaddyWatch 公式HP


 

牛を計測する

aj_clo20161115_03

「Farmnote Color」は牛の首に情報端末を取り付け、行動データを管理するサービスだ。活動量・反芻時間・休憩時間を計算し、繁殖で重要な発情・疾病兆候など注意すべき牛を自動的に選別して通知してくれる。手動で飼育日誌をつける牛群管理システム「Farmnote」に「Farmnote Color」を連携させると、飼養データと活動データを組み合わせてより精度の高い異常検知が可能だという。


金額:センサーデバイス「Farmnote Color」 定価 25,600円(税抜)
:取り付けベルト・重りセット  定価 4,200円(税抜)
:ゲートウェイ「Farmnote Air Gateway」 定価 249,800円(税抜、通信費は含まない)
:クラウド利用料 月額 100円 / 1頭(税抜)

Farmnote Color 公式HP


Text:Shigemichi Itamura

関連記事

農業機械&ソリューションLIST

アクセスランキング

  1. 軽トラカスタムの新潮流!親しみやすさが人気の『レトロカスタム』
  2. 【植物工場ビジネスの最新動向と課題】現状は赤字が約半数。エネルギー削減の取り組み進む...
  3. 魚のフンが肥料に!? 循環型農法「アクアポニックス」をパッケージ化した次世代農場...
  4. ハイスペックで格好良い!「次世代軽トラ」の実力
  5. スマート農機の自動操舵がより正確に! ソフトバンクのRTK測位サービスに迫る...
  6. 太陽光発電を活用し、天候や昼夜を問わず種まきと除草を自動化できる自走式ロボットとは?...
  7. 高温・乾燥ストレスの予防に!「海藻」の恵みを植物へ届けるバイオスティミュラントとは?...
  8. 世界初の量産型農業用無人車が登場! XAG×バイエル『R150』散布と運搬を自動化...
  9. 成功する農業後継「子供の頃から農業が嫌だった」
  10. 植物の免疫力と鉄吸収力を高める! “ビール酵母”がベースのバイオスティミュラントの実力とは...

フリーマガジン

「AGRI JOURNAL」

vol.32|¥0
2024/07/19発行

お詫びと訂正