注目キーワード

政策・マーケット

誰にでも起こりうる「農薬事故」を防ぐには?

春から夏にかけては、防除作業が最も忙しくなる時期。農林水産省では、農薬事故防止を目的に「農薬危害防止運動」の実施を公表し、作業時の注意点などを呼びかけている。

「慣れ」や「不注意」が
農薬事故の原因に!?

多くの農家は、毎年決まった時期になると作物の防除を行うが、「慣れているから大丈夫」と、希釈や分量を細かく確認しなかったり、「時間がないから」と防護服を着用せずに作業を行ったことはないだろうか?

農薬使用に伴う事故は、ここ数年で減少傾向にあるものの、年に何件かは、中毒症状や死亡事故といった被害が実際に報告されている。

農薬の使用について
農水省が注意喚起

農林水産省はこうした状況を受け、厚生労働省、環境省等と共同で、農薬の安全かつ適正な使用や保管管理、環境への影響に配慮した農薬の使用等を推進する「農薬危害防止運動」を、2018年6月から8月にかけて実施することを公表。

農薬による人や家畜への危害を防止するには、防除の機会が増える春~夏の間に指導をするのが最も効果的としたうえで、「農薬取締法」や「毒物及び劇物取締法等」に基づき、農薬の適正な取扱いについて関係者を指導していくという。

同省は、防除や農薬知識の参考となる資料が掲載された外部ホームページのURLを公開し、農作業者への注意喚起を促している。

詳しくは、下記を参照。

農薬中毒の症状と治療法について(作成:農薬工業会)

公園・街路樹等病害虫・雑草管理マニュアル~農薬飛散によるリスク軽減に向けて~(作成:環境省)

ちょっとした誤りや不注意で、誰にでも起こりうる農薬事故。被害を防止するためには、「薬品を使っている」という意識を常に持ち、用途や作物に合った安全利用に努めることが大切だ。

DATA

農林水産省

関連記事

農業機械&ソリューションLIST

アクセスランキング

  1. 憧れの自動運転!トラクター自動化製品まとめ 【スマートトラクター編】...
  2. 【知って得する】若手農家必見! 農家が知るべき3つの「生産性」とは?
  3. ハイスペックで格好良い!「次世代軽トラ」の実力
  4. 2023年注目農業ウェア・アイテム6選! セレクトショップのおすすめを紹介!...
  5. 神木隆之介が天才植物学者に! 朝ドラの舞台・高知の生産現場で実感した「強さと努力」...
  6. 手強い雑草を制しつつ、環境にも優しい? “二刀流”の除草剤を使いこなせ!...
  7. 低コストで高耐久! 屋根の上で発電もできる「鉄骨ポリカハウス」
  8. 「生産活動そのもの」を価値として販売するには? コメ農家の未来を切り開く、生産者の奮闘...
  9. 軽トラカスタムの新潮流!親しみやすさが人気の『レトロカスタム』
  10. ゲノム編集と遺伝子組み換えの違いは? メリットを専門家が解説

フリーマガジン

「AGRI JOURNAL」

vol.32|¥0
2024/07/19発行

お詫びと訂正