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成功する農業! 物流の壁を乗りこえる秘策とは?

秘策3.販売先開拓ごとに付きまとう物流の壁

会社の成長のためには、野菜の栽培と並行して、販売先の開拓を続ける必要がある。ただ、新規のお客様を掴むことができても、そこへ届けるための物流手段があるとは限らない。

せっかく興味を持ってくれたお客様がいるのに、そこに届ける術がない。そのようなことにならないためにも、複数の物流会社と付き合うのが得策だろう。また、物流会社を1つに限定したとしても、継続して配送を依頼していれば、融通を利かせてくれることもある。

物流を経営の壁にしないためには、幅広い付き合いと、周年栽培を基盤とした出荷の継続が必要なのだ。

秘策4.物流を味方につけ、自社の野菜を各地へ

根気よく物流網の開拓を続け、条件の合致するパートナーを見つけることができれば、自社の野菜を全国のお客様のもとへ届けることも可能になる。販売先を増やし、栽培技術も向上してくれば、出荷量を年々増やすことができるだろう。自社の野菜を満杯に積んだトラックが、日本全国を走り回る日がいつかくるかもしれない。

農業に参入し成功するためには、栽培技術だけでなく、物流を含めた様々な問題を解決していく必要がある。その点は、他の業種と変わらない。単なる農家ではなく、農業をなりわいとして生きるいち社会人として、そういった細かいところにもやりがいを感じ、努力を続ける姿勢が大切だ。


小松本孝祐
2010年、私立青山学院大学経営学部卒業。
新卒で東京デリカフーズ(株)へ入社。カット野菜工場の管理業務、大手飲食チェーン店等への営業業務を経験し、顧客ニーズに寄り添った生産現場の仕組みを構築する必要性を感じたことから、アルファイノベーション(株)へ入社。
一から農業を学び、3年目に入った現在は約7haの白ネギ生産リーダーを務めながら、企業の新規農業参入コンサルティングを行っている。

アルファイノベーション株式会社


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