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生産者の取組み

成功する農業後継~バーテン経験が農園を救う

続く挑戦
大切なのは「人と人」

正章さんは、7年前に、東京麻布十番近くのマンションの家庭菜園で、農園教室の講師を始めた。これも、六本木で培った人脈の紹介だった。年に300人ほどの親子に、土作りから作物が出来るまでを教えている。2000名を越える卒業生たちの要望に応え、注文を受けた大越農園の米や野菜を自宅に届けることも行っている。

実は、大越農園野菜の栽培が始まったのも、あるお客様から「うちは、お米は使わないけど野菜なら買うわよ」という言葉からだった。現在はカブ、ブロッコリー、大根、白菜、キャベツなど50種以上の野菜を栽培し、大越農園の次の事業の種になっている。

2015年には、『新潟清酒おむすび』が今代司酒造より発売された。ラベルには、「新潟市は、生産地・加工地・消費地がギュッと近く寄り添う食文化創造都市。農家・酒蔵・飲食店が手を「むずび」、米づくりから酒の仕込み、提供までを共に考え、皆さまをも「むすぶ」お酒をつくりました。」とかかれている。

『清酒おむすび』は、大越農園さん生産の酒造好適米五百万石を100%使い、今代司酒造で醸され、新潟県内料飲店20数件のみで販売されている。大越農園の新たな挑戦がここから始まっている。

 

話を聞いた人

新潟市大越農園

大越正章さん

取材

「親子農業」研究員 ㈱ビジネス・ブレークスルー所属

乾祐哉

監修

親子農業指導教官 ㈱みやじ豚代表取締役

宮治勇輔

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