注目キーワード

最新技術

「2019年仕様」の最新鋭ドローン展示、完全自動航行で農薬散布が可能に

SkyLink Japanは、農業用ドローンの販売会社だ。農業ワールドのブースでは、最新鋭のドローンをいち早く展示してアピール。また、「ドローンと社会を正しくつなぐ」を合言葉に、まだ成長途上にある農業用ドローン業界を健全に発展させるべく日夜奮闘している。

“新ガイドライン”基準の
最新機種を参考出品

2018年10月、幕張メッセで開催された「第8回 農業ワールド」には、次世代農業を担う注目企業が集結した。アグリジャーナル編集部は、各ブースを徹底取材。注目企業を厳選して紹介する。今回は、農業用ドローンなどを販売する「SkyLink Japan」だ。

ブースの最前面に最新ドローンを展示して、耳目を集めていたSkyLink Japan。同社が正規販売代理店として拡販しているDJI社「AGRAS MG-1」の新機種「AGRAS MG-1P RTK」だ。RTK(リアルタイムキネマティック)技術により、狭く障害物の多い圃場でも安全な自動航行ができるよう設計されており、飛行プランを一度作成すれば、ボタン一つで散布ができる、完全自動航行モデルだ。

ブース担当者は「GPS測位のみだと2~3mの誤差が出るが、この新商品は理論上では誤差数cmレベルの正確な動きができる。この位置精度は、日本の狭い圃場で自動航行するためには必要不可欠。現行モデルでも既にポンプやノズルなどの細かい部分にマイナーチェンジが施されており、農薬散布機として完成されているが、さらにブラッシュアップされている」と太鼓判を押す。

農業用ドローンに関しては、農林水産省が安全基準やガイドラインを示しているが、業界関係者の間では年明け早々にも新たなガイドラインが出されるとの見方が有力だ。「AGRAS MG-1P RTK」は、新ガイドラインで必要だと予想される能力を、十分に備えている。


MG-1P RTK

またSkyLinkは、新商品の紹介だけでなく、業界全体を盛り上げていくことにも注力している。「農業用ドローンは、これから広まっていくもの。まだ法整備されていない部分も含めて、しっかりした業界の仕組みやリテラシーを構築していくことも、われわれ販売会社の役目だと考えています」(ブース担当者)。

例えば、農業者は朝早くから農作業を始めるが、ドローンの問い合わせダイヤルが平日朝10時からしか繋がらないのでは、現場との間にミスマッチが生じてしまう。そこでSkyLinkは、顧客からの問い合わせにいつでも応じる体制を整えた。

「朝4時から電話を受けることもありますし、土日も問いません。まずはそういう基本的なところから徹底しています」(ブース担当者)。そのほか、ドローンの安全講習なども頻繁に開催し、技術普及にも積極的に取り組んでいる。

SkyLinkが掲げるスローガンは「ドローンと社会を正しくつなぐ」。ブース担当者の話からは、商品を売るだけでなく、ユーザーに寄り添いながら、業界全体を発展させていきたい、という熱意が強く感じられた。

DATA

SkyLink Japan

関連記事

農業機械&ソリューションLIST

アクセスランキング

  1. 憧れの自動運転!トラクター自動化製品まとめ 【スマートトラクター編】...
  2. 神木隆之介が天才植物学者に! 朝ドラの舞台・高知の生産現場で実感した「強さと努力」...
  3. 2023年注目農業ウェア・アイテム6選! セレクトショップのおすすめを紹介!...
  4. 低コストで高耐久! 屋根の上で発電もできる「鉄骨ポリカハウス」
  5. 「生産活動そのもの」を価値として販売するには? コメ農家の未来を切り開く、生産者の奮闘...
  6. 軽トラカスタムの新潮流!親しみやすさが人気の『レトロカスタム』
  7. ハイスペックで格好良い!「次世代軽トラ」の実力
  8. ゲノム編集と遺伝子組み換えの違いは? メリットを専門家が解説
  9. 2020年注目女優・南沙良、映画『もみの家』の撮影を通して野菜好きに!?
  10. 手強い雑草を制しつつ、環境にも優しい? “二刀流”の除草剤を使いこなせ!...

フリーマガジン

「AGRI JOURNAL」

vol.32|¥0
2024/07/19発行

お詫びと訂正