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農地での作業負担軽減や効率化に! 電動クローラユニットで移動ロボット開発が加速

組み立てて取り付けることで、なんでもすぐに移動ロボット化させることができる電動クローラユニットに注目が集まっている。このユニットを用いて開発され、実際に農地で活躍しているロボットをご紹介しよう。

電動クローラユニットで
移動ロボット開発が加速

収穫や運搬の作業負担軽減・効率化のソリューションとして、移動ロボットによる人のサポートが期待されている。大学等の研究機関やスタートアップ等による農業用ロボットの開発が各地で進んでいるが、「CuGo」は、そのロボットを移動させるための「足」として利用される電動クローラユニット。組み立てて取り付けることで、なんでもすぐに移動ロボット化させることができ、特にタイヤでは走行できない農地や建築現場等凸凹な「不整地」での走行性に優れている

従来、不整地での移動ロボット開発は受託開発が一般的で、開発にコストも時間もかかることが課題となっていた。これに対し、「CuGo」はクローラ自体に動力を内蔵・パーツ化させ、何にでも簡単に取付けられるようにしたことで、移動ロボット化のコスト圧縮と時間短縮の両方を実現。自動除草ロボット・収穫サポートロボット等の開発を加速させるツールとして注目が集まり、発売開始から21ヶ月で累計販売台数300台を突破している。


Case01
自律走行型作物数カウントロボット

農作物を品質改良するための栽培試験において、どの品種が最もよく育つかを知るため、カメラによって農作物の数をカウントするロボットが開発中。ロボットが農地内を自律走行して数をカウントすることで品種改良を効率化させる。(開発:株式会社Quantomics 坂本代表)

Case02
小型自動除草ロボット

「農作業の中でも除草が特に大変で、ロボットでなんとかならないか」という声から作られた自動除草ロボット。狭い畝の間も自動走行して草を刈り、重たい雑草を載せて安定して走行する。(開発:東京大学大学院農学生命科 海津裕教授)

Case03
みかん収穫サポートロボット

傾斜地の多いみかん農家にとって最も腰に負担になる、みかんの運搬作業を手助けするロボット。農作業者が収穫したみかんを入れたカゴを載せ、傾斜地でも安定して作業者を追従する。(開発:ロボット開発研究者 橋本さん)

DATA

CuGo

移動ロボットの開発を簡単にする、産業ロボット開発者向け動力内蔵クローラユニット。



問/株式会社CuboRex 


AGRI JOURNAL vol.22(2022年冬号)より転載

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